自我と分離~悟りを理屈っぽく考える~②

人間はそんなすごい生き物ではあるんだけど、 じゃあ初めから人間はそんなにすごかったかっていうと、 実はそんなことはなくて、 もともと赤ん坊はなんの解釈もない、 他の動物となんら変わらない、 無意識的な存在なんですね。

そんな人間は徐々に意識の中に知識と経験を蓄えていって、 だいたい0歳から6歳までで自分の自我、ものごころというものを作り上げていきます。

そのプロセスっていうのは自分とそれ以外を分離すること、 分けて考えることによってできていくんですね。

自分の指を噛んだら痛い、 あ、自分がいるんだ。 自分が叩かれたら痛いけど、おもちゃを投げても痛くない、 あ、自分とモノがあるんだ. そういった感じで、自分とお母さん、自分の家族、他人、集団、国、世界、宇宙、 と物事を分けて考える。 そうやって自分と自分以外のものを分離することで、認識して、解釈していくんですね。

そうやって人間達は、自分達だけの世界観を作り出していきますが、 そうしてできた人間の世界観は、 比較や戦争や時間という概念に縛られているんです。

例えば比較、 あれは大きくて、あれは小さい。 それって現実の世界では、ただ、在るだけ、なんだけど、 それを大きい、小さい、と分けて解釈しているのは人間だけなんですよね。

例えば戦争。 俺は正しくて、あいつは間違っている。 そんなのも現実の世界では同じ人間なのに、相手の見えない頭の中を考えて 勝手にそう判断しているだけなんですね。

そして時間、これはちょっとわかりづらいかもしれないんですけど。 時間なんてものは現実の世界で誰も見たこともなければ、 増えたり減ったりしたこともない。 動物も赤ん坊も、時間に追われて焦るなんてことはしないですよね。 人間が勝手に体内時計だ、なんて言って都合のいいようにわかりやすく動物達を捉えているだけなんですね。

人間が作り出した概念。あるいは理性と言われるもの。 それはほとんど自分や、他人の解釈を元にして人間だけが作りだしたもの。 すべてが非現実なんですね。

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